「一人ではできない。でも、チームならできる。」
そう語るのは、まぐまぐの Creator Produce Division を率いる執行役員・佐藤駿。
業界未経験から事業責任者へと歩んできた彼が大切にしているのは、「人」と「挑戦」だ。
本記事では、変革期のまぐまぐで事業を背負う執行役員が、チームとともに挑み続ける理由を語る。
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- これまでのキャリアと、まぐまぐへの参画理由
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—— まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
今日は肩肘張らずに、率直にお聞きできればと思っています。佐藤:
そうですね。いま振り返ると、かなり遠回りしてきたキャリアだと思います。
18歳で地元を出て上京して、30歳手前まで「バンドで飯を食う」と本気で音楽活動をしていました。
「夢を諦めたら後悔する」と思っていたので、他の選択肢はほとんど考えていませんでした。
ただ、あるタイミングで「この道では食べていけない」という現実を突きつけられて。
夢を諦める決断をした時は、正直、人生の軸が一度なくなった感覚でした。—— その後、どうやってまぐまぐと出会ったんですか?
佐藤:
バンド時代の先輩が、まぐまぐで働いていたんです。
その先輩から「一緒に働かないか?」と声をかけてもらったのがきっかけでした。
今でも思うんですが、あの一言がなかったら、自分は今どこで何をしていたんだろうなって。—— 迷いの中での出会いだったんですね。
佐藤:
そうですね。
正直、当時はWebサービスの知識もほぼゼロでしたし、
「自分にできるのかな」という不安はかなりありました。
でも、不思議と「ここならやってみたい」と思えたんです。—— その「やってみたい」と思えた理由は?
佐藤:
一番大きかったのは「人」ですね。
先輩に誘われて、熊重さんや当時の経営陣と飲みに行かせてもらったんですが、
初対面なのに、冗談を言い合って、大声で笑って。
いい意味で、すごく人間味がある会社だなと感じました。—— なるほど。
佐藤:
真面目で堅いだけじゃなくて、ちゃんと遊び心がある。
でも、仕事の話になると本気で語る。
そのギャップがすごく心地よかったんです。
「この人たちと一緒に何かをつくれたら面白そうだな」
そう思えたことが、入社の決め手でした。—— 実際に入社してみて、その印象は変わりましたか?
佐藤:
いい意味で、ほとんど変わっていません。
業界未経験で不安も大きかったですが、先輩たちが本当に親身にサポートしてくれました。
コロナ禍で人との距離が難しい時期でも、「一人にしない」という空気が自然とあった。
「この会社、人に対してちゃんと愛があるな」それを入社してすぐに実感できたのは、すごく大きかったですね。—— 一度退職されていますが、その後再び戻っていますよね。
佐藤:
はい。
外に出てみて初めて分かったことも、たくさんありました。
まぐまぐで当たり前だと思っていた
・人を尊重する文化
・挑戦を応援する姿勢
・チームで成果を出す感覚
それが、実はすごく希少だったんだなと。—— だから、戻ろうと。
佐藤:
そうですね。
もう一度ここで、ちゃんと事業と向き合いたい。
今度は「守られる側」ではなく、「背負う側」として。
そう思って、再びまぐまぐに戻る決断をしました。—— そして今は、執行役員・事業責任者という立場ですね。
佐藤:
はい。
遠回りしてきた分、今は覚悟をもって仕事をしています。
音楽で学んだ「仲間と何かをつくる感覚」も、まぐまぐで育ててもらった経験も、全部が今の自分につながっていると思っています。
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- 事業責任者としてのミッションと、今向き合う課題
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—— 現在は、Creator Produce Division の事業責任者として管掌されています。
まず、今のミッションを佐藤さんの言葉で教えてください。佐藤:
大きく分けると、ミッションは3つあると考えています。
1つ目は、
まぐまぐで発信してくれているクリエイターの活躍の場を、もっと広げること。
2つ目は、
プラットフォーム自体を、より使いやすく、より魅力的なものにすること。
そして3つ目が、一番大切にしていることですが、
まぐまぐでの発信や僕らの支援をきっかけに、「誰かの夢が叶う」状態をつくることです。—— 「夢が叶う」という表現が印象的ですね。
佐藤:
僕自身、夢を追って、そして諦めた経験があるからこそ、「挑戦する人を支える仕事」にすごく意味を感じているんだと思います。
クリエイターの皆さんが
「発信を始めたらファンが増えた」
「まぐまぐをきっかけに、本を出せた」
「イベントや講演の依頼が来た」
そういう人生が動く瞬間を、もっと増やしていきたいんです。—— その中で、今いちばん重要だと感じている課題は何でしょうか?
佐藤:
「僕らは、クリエイターに対して何ができるのか」
それを実績として、どれだけ示せるかだと思っています。
まぐまぐには、これから発信を始める方もいれば、
すでに何千人ものファンを持つトップクリエイターの方もいます。—— フェーズが全然違いますよね。
佐藤:
そうなんです。
だからこそ難しい。
初心者の方には「ここから始めれば大丈夫」という安心感を。
一方で、すでに活躍されている方には「ここでしか得られない価値」を提供しないといけない。
どちらか一方に寄ると、もう一方の満足度が下がってしまう。
そのバランスをどう取るかが、今まさに向き合っている課題です。—— かなり繊細な舵取りですね。
佐藤:
はい。
だから「感覚」だけではなく、
「実際にどんな成果を出せているのか」を、一つひとつ積み上げていく必要があると感じています。
それが、「なぜ、まぐまぐを選ぶのか」
という問いへの、いちばん誠実な答えになると思っています。
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- 執行役員として変わった視座と、意思決定の軸
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—— 執行役員という立場になって、
ご自身の視座が変わったと感じるポイントはどこでしょうか?佐藤:
一番大きいのは、「舵取りの主体が、自分になった」という感覚です。
以前は、「決められた方針を、どう現場で実行するか」
を考える立場でした。
でも今は、「そもそも、どこに向かうのか」「その判断は正しいのか」を自分で考え、責任を持って決める立場になりました。—— 責任の質が変わった、と。
佐藤:
そうですね。
毎朝、数値を見て、「この数字をどう捉えるか」「次に、どんな打ち手を打つのか」そこまで求められるようになりました。
その時に、「ああ、この事業は自分が背負っているんだな」と、実感しました。—— 意思決定で悩む場面も多いのでは?
佐藤:
めちゃくちゃあります(笑)。
特に難しいのは、メンバーの感情と、経営としての合理性がぶつかる場面ですね。—— 具体的には?
佐藤:
例えば、メンバーは「クリエイターのブランディングを考えると、この施策はやりたくない」と言う。
一方で、経営視点では「これをやれば売上が上がり、結果的にクリエイターにより多く還元できる」と考える。
どちらも、「クリエイターのため」という軸は同じなんです。
ただ、見ている角度が違う。—— その時、どう判断するんですか?
佐藤:
まず、社内だけで完結させないようにしています。
最終的に影響を受けるのは、クリエイターさんなので、ご本人に率直に相談する。
それが、いちばんフェアだと思っているからです。
その上で、「やる・やらない」の二択ではなく、「どうすれば、クリエイターにとって一番魅力的な形になるか」を考える。
時間はかかりますが、結果的に、その方が納得感のある意思決定につながると感じています。—— 迷った時の判断軸はありますか?
佐藤:
あります。
それは、PurposeやValueに沿っているかどうか。
僕らの事業は、クリエイターがいて初めて成り立つ。
だから、絶対に傲慢になってはいけない。
「この判断は、クリエイターへのリスペクトを失っていないか」
「PurposeやValueに照らして、誠実な選択か」
迷った時は、必ずそこに立ち返るようにしています。—— 経営目線と現場目線、そのバランスはどう考えていますか?
佐藤:
正直、すごく難しいです。
数字を見れば見るほど、経営目線が強くなる自分もいます。
でも、現場から離れた瞬間に、この事業は一気に歪むとも思っていて。
だからこそ、現場と経営のバランスをとることを意識的にやっています。
そのバランスを取り続けること自体が、執行役員としての一番の仕事なのかもしれません。
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- チームで事業をつくるということ
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—— 佐藤さんのお話を聞いていると、「チーム」という言葉が何度も出てきます。
事業を伸ばすうえで、なぜそこまでチームを重視しているのでしょうか。佐藤:
きっかけは、500名規模のクリエイターイベントですね。
当時は、「これは自分が責任者だから、一人でやり切らなきゃいけない」と思い込んでいました。
準備も判断も、全部自分で抱え込んでしまって。
正直、開催前日までメンタルがかなり追い込まれていました。—— それは相当きついですね。
佐藤:
はい。
でも、当日の運営を手伝ってほしいと声をかけたら、社内メンバーが誰一人嫌な顔をせずに集まってくれたんです。
設営、受付、誘導、トラブル対応まで、それぞれが自分にできることを自然にやってくれて。
結果として、イベントは大成功でした。—— 一人ではたどり着けなかった結果だった、と。
佐藤:
本当にそうです。
「一人で抱え込まなくていいんだ」
「仲間がいるって、こんなに心強いんだ」
あの時、心からそう思いました。—— その経験が、今のチームづくりにもつながっている?
佐藤:
完全につながっています。
事業も同じで、一人の視点や能力には必ず限界があります。
でもチームなら、
・違う経験
・違う得意分野
・違う価値観
が重なり合って、想像を超える価値を生み出せる。
音楽もそうでした。
バンドは一人じゃ成立しない。
それぞれの個性が合わさって、初めて一つの作品になる。
事業も、まったく同じだと思っています。—— チームづくりで、特に大切にしているスタンスは何でしょう?
佐藤:
大きく3つあります。
1つ目は、相互理解とコミュニケーション。
立場や役割が違っても、ちゃんと話すこと。
2つ目は、オーナーシップ。
「誰かがやる」ではなく、「自分がやる」という当事者意識。
そして3つ目が、挑戦と失敗を許容する文化です。—— 失敗を許容する、というのは簡単そうで難しいですよね。
佐藤:
そうですね。
でも、「失敗してもチームでフォローする」という前提があるからこそ、人は一歩踏み出せると思っています。
「できるか分からないけど、やってみたい」
そう言える空気を守るのが、事業責任者としての自分の役割だと思っています。—— メンバーが成長していると感じる瞬間は?
佐藤:
たくさんあります。
最初は不安そうだったメンバーが、クリエイターさんとの打ち合わせで堂々と提案している姿。
「無理かも」と言っていた企画を、試行錯誤しながらやり切って、自信を持った表情になっている瞬間。
そういう姿を見ると、「チームで仕事をしていて良かったな」と心から思います。
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- 未来の仲間に伝えたいメッセージ
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—— 最後に、これからまぐまぐに参画する人へ、メッセージをお願いします。
佐藤:
まず伝えたいのは、
まぐまぐは「いい意味でふざけている会社」だということです(笑)。
初めて経営陣と会った時、初対面なのに大声で笑い合えるような、自由で温かい空気がありました。
経営陣が変わっても、その感覚は今も変わっていません。—— それは、どんなところに表れていますか?
佐藤:
真面目なだけじゃない。
遊び心と本気が共存している。
仕事には本気で向き合うけれど、堅苦しさはない。
失敗を恐れず挑戦できて、困った時は必ず誰かが手を差し伸べてくれる。
「こんな会社、他にあるのかな?」
今でも、そう思います。—— どんな人と一緒に働きたいですか?
佐藤:
クリエイターへのリスペクトを忘れない人。
そして、「もっと良くしたい」という気持ちを、行動に移せる人。
前例がなくても、
「これ、おかしくないですか?」
「こうしたら、もっと良くなりませんか?」
そう言える勇気を持っている人と、一緒に事業をつくりたいです。—— 最後に、改めてまぐまぐで働く価値とは?
佐藤:
スキルやキャリアだけじゃないと思っています。
まぐまぐで働くと「誰かの夢を応援する仕事」が、どれだけ素晴らしいものかを実感できます。
クリエイターさんから直接「ありがとう」と言ってもらえる。
自分の仕事が、誰かの人生を少し前に進めていると感じられる。
そして、それを一人じゃなく、チームで味わえる。
もし、
・裁量と責任を持って働きたい
・人と事業、両方を大切にしたい
・誰かの挑戦を本気で応援したい
そう思っている方がいれば、まぐまぐは、きっとフィットする場所だと思います。
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- 編集後記
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佐藤さんの話を聞きながら強く感じたのは、まぐまぐの事業が単なる「プラットフォーム運営」ではなく、人の挑戦や夢に、チームとして本気で向き合う営みだということでした。
次回は、入社10年目を迎えたもう1名の新執行役員の想いをお届けします。
