「働くことに情熱を!私たちの”想い”を言葉に。」
——代表・熊重 晃が語る、Purpose『Empower Your Dreams』に込めた想い
まぐまぐが大切にしているのは、”夢中になれる仕事”をすること。 今回は、代表・熊重が語るPurpose『Empower Your Dreams』に込めた想いを通して、 私たちがどんな会社を目指しているのかをお伝えします。
■この記事に登場する人
株式会社まぐまぐ 代表取締役社長。広告営業として入社後、複数の新規メディア立ち上げを経験。上場を経たのち、2023年に代表取締役社長へ就任。”柔軟で厳しい”挑戦文化の再構築を掲げ、Purpose「Empower Your Dreams」を策定。
ヒューマンキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役。MVV策定・組織/人材開発・人事制度設計を支援する人事コンサルタント。今回のPurpose策定プロジェクトでは外部ファシリテーターとして参画し、本インタビューではそのプロセスと想いを引き出す。
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- 創業期から続く「まぐまぐ」というDNAと、受け継いだバトン
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堂前:
まずは、代表就任の背景から伺いたいと思います。なぜ、熊重さんは「まぐまぐ」の代表になられたのでしょうか?熊重:
実は、昔から「社長になりたい」という想いはずっと持っていたんです。20歳のとき、キャリアカウンセラーに将来の夢を聞かれて、自然と「社長になりたい」と答えていました。
父が自営業をしていたこともあって、”自分の力で道を切り拓く生き方”に憧れていたのだと思います。最初に入った会社は安定していましたが、どこか物足りなさを感じていました。もっとスピード感のある環境で、自分の力を試したい。
そんな想いで飛び込んだのが、当時のまぐまぐでした。入社後は、広告営業としてあらゆる挑戦に取り組みました時に苦しい場面もありましたが、「やってみよう」と背中を押してくれる上司や仲間がいた。
その経験が、僕の中で”挑戦を恐れない文化”の大切さを教えてくれたと思います。堂前:
まぐまぐの黎明期を知る方々がよく口にする「自由」と「挑戦」が、当時の風土だったのですね。熊重:
そうですね。常に変化があり、新しいチャレンジが生まれる環境でした。その一方で、今振り返ると「個人の挑戦をもっと後押しできる組織にしたい」と思うようになった。だからこそ、自分が代表になった今は、“挑戦したいと思える組織”をもう一度つくることを何よりも大切にしています。
上場企業としての安定基盤を持ちながらも、ベンチャーのようにスピード感を持って進化できる。また、当時のまぐまぐは、メールマガジンを通じて”個人が発信者になれる社会”を広げた会社でした。
そのDNAを今の時代にアップデートしていく——それが、僕の使命だと感じています。社員一人ひとりが誇りを持って働ける環境をつくりたいと思っています。
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- 「なぜ?」から始まる——Purpose誕生のきっかけ
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堂前:
Purpose『Empower Your Dreams』。この言葉にはどんな経緯や想いがあったのでしょうか?熊重:
僕はいつも「なぜ?」から考えるタイプなんです。人は”WHY”が無いと動けない。 組織も同じで、会社として「なぜこの仕事をしているのか」を明確にすることが、社員の行動や判断の基準になると感じていました。
そこで改めて考えたのが、まぐまぐという会社の原点。それは「個人の才能を発信できる場所を提供すること」です。創業以来、まぐまぐは情報を届けるだけでなく、”人の想いを社会へ広げる”という価値を生み出してきました。
この思想を現代の形で再定義したのが、Purpose『Empower Your Dreams』です。
“誰もが自分の才能に出会い、夢中になれる社会をつくる”という想いを込めました。堂前:
「夢中」というキーワードは、まぐまぐの存在意義そのものですね。熊重:
そう思います。夢中になっている時間こそ、人が最も生き生きしている瞬間。
まぐまぐは、そんな”夢中”の連鎖を生み出す会社でありたい。発信者が夢中でコンテンツをつくり、ユーザーが夢中で受け取る。その瞬間の熱量が、社会を少しずつ豊かにしていくと思うんです。
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- Purposeに込めた意味——「夢中」こそ、幸せの原点
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堂前:
熊重さん自身も「夢中」という言葉に深く共感されているようですね。熊重:
はい。僕にとっての幸せとは、何かに夢中になっている状態そのものです。努力していることすら忘れて、時間を忘れるくらい没頭できる瞬間。それを感じているとき、人は一番豊かなんじゃないかと思います。だからこそ、まぐまぐは「情報を届ける会社」ではなく、”夢中を生み出す会社“でありたい。
発信者もユーザーも、自分の情熱や好奇心に素直に向き合い、その中で才能を開花させていく。そんな人が増える社会をつくりたいんです。
Purposeにある”Empower(力を与える)”という言葉には、「誰かの背中を押す存在でありたい」という気持ちを込めました。挑戦する人、表現する人、そしてそれを支える人。そのすべてに対して、まぐまぐが”前に進む力”を与えられる存在になりたいと思っています。
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- Purposeがもたらした変化——「挑戦しやすい空気」が組織を変える
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堂前:
Purposeを策定してから、社内ではどのような変化がありましたか?熊重:
一番大きかったのは、行動のスピードが変わったことです。
「Let’s Try It」というカルチャーを掲げてから、社員が”まずやってみる”ことにポジティブになりました。 挑戦することを前提に話ができるようになったんです。
完璧を目指すより、まず一歩を踏み出す。 そこから学び、改善していく。
まさにValueのひとつである「Move Fast, Learn Fast」が根づき始めています。また、部門を超えた連携や発信も増えました。若手が自発的に新しい広告モデルを企画したり、編集チームがクリエイターと直接意見を交わしたり。 以前よりもずっとオープンで、エネルギーのある組織に変わってきたと感じます。堂前:
挑戦が自然に生まれる組織になりつつあるわけですね。熊重:
そうですね。僕は「失敗を恐れない文化」を大切にしています。失敗の数だけ学びがあるし、それが次の成長につながる。挑戦を称える文化があれば、自然と”やってみよう”の輪が広がっていくと思っています。
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- これからの未来——「夢中な人」が牽引する社会へ
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熊重:
僕らが目指すのは、”夢中な人が社会を動かす世界”です。
一人ひとりが自分の可能性を信じて挑戦し、その過程で新しい価値や文化をつくり出していく。そのエネルギーが、まぐまぐという会社を進化させる原動力になります。
Purpose『Empower Your Dreams』は、単なるスローガンではありません。
それは、私たちが日々の仕事で体現していく”生き方”そのものです。社員が夢中になって働き、クリエイターが夢中になって発信し、ユーザーが夢中でそれを受け取る——そんな循環が広がる社会をつくりたい。挑戦を奨励し、失敗を学びに変える。そして、夢中な人が増えることで社会をより前向きにしていく。
その一歩を、まぐまぐから生み出していけたらと思っています。
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- 編集後記
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熊重さんの話を聞きながら感じたのは、まぐまぐが”情報発信のプラットフォーム”を超えて、「人が夢中になる瞬間を支援する会社」へと進化しているということ。
Purpose『Empower Your Dreams』は、社員一人ひとりの中にある”情熱の火種”をもう一度灯す言葉です。
「やってみよう」「動いて学ぼう」「楽しみながら成果を出そう」——そのすべてが、まぐまぐらしい挑戦の形。
これからのまぐまぐが、どんな”夢中の明日”を描いていくのか。その続きを、次回の新執行役員インタビューで紐解いていきます。
